。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆ やまのい和則の 「軽老の国」から「敬老の国」へ - Yamanoi Kazunori Mail Magazine - 第0号(2000/03/16) 。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆ ================================================== やまのい和則のメールマガジンに 登録して下さった皆様へ ================================================== このたびは、私のメールマガジンに登録して下さり、本当に 有難うございます! 私は、自分でこうやってメールマガジンを発行するのは初めてで すが、読者の皆さんのご期待に沿えるよう頑張ります。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. さて、このメールマガジンについて、まず解説します。 まず、『 「軽老の国」から「敬老の国」へ 』という、この タイトル説明と自己紹介をします。私は過去8冊の本を書きまし たので、その本を振り返りながら、私の自己紹介に変えたいと思 います。 私は(財)松下政経塾の研究員以来、十数年、高齢者福祉の研 究をしています。高齢者福祉の研究を本格的に始めたのは26歳の 時。学生時代から福祉施設でボランティア活動をしており、日本 の福祉の遅れを痛感し、人生を福祉に賭けたいと思い、松下政経 塾の研究員になったのです。 そこで、27歳の時にまず、日本の老人ホームや老人病院、のみ ならず、アメリカ、スウェーデン、デンマーク、イギリスなどの 老人ホームに住み込んで、合計1年間、実習してきましたが、そ の中で、痛感したのが世界と日本の落差でした。 『なぜ、日本は世界一寝たきりのお年寄りが多いのか?』 痴呆性高齢者の置かれている状況も日本は悲惨です。日本は、 「敬老の国」というけれど、福祉は欧米よりはるかに遅れ、これ ではまさに「軽老の国」ではないかと思ったのでした。 以上についての私の怒りや日本や世界の老人ホームでの実習ル ポは、拙著【体験ルポ 世界の高齢者福祉】(岩波新書、1991年) に書いてあります。 この本は、私の人生の原点となる本です。すでに22刷になり、 福祉の名がつく本では日本で最も売れている本です。 詳しくは拙著をお目通しいただきたいのですが、世界の福祉を 見る中で、日本の高齢者福祉がいかに遅れているかを痛感し、寝 たきり問題や痴呆症の問題の多くが人災である、と私は怒りを感 じ、人生を福祉に賭けよう、苦しんでいるお年寄りや介護者、障 害のある方々の声を代弁することをライフワークにしようと改め て決意しました。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. この世界福祉行脚の旅で、スウェーデンに魅力を感じました。 やはり、すごい。問題点はあるけれど参考になる国です。その後 スウェーデンに2年間留学しました。 スウェーデンを学び、スウェーデンに生活し、スウェーデンの 福祉、生活、政治、地方分権を学びました。【スウェーデン発 住んでみた高齢社会】(ミネルヴァ書房、1993年)では、2 年間住んでみたスウェーデンの暮らし、高齢者福祉政策、家族、 教育などについて書きました。 さらに、詳しく、スウェーデンの地方分権について調査したの が【スウェーデン発 高齢社会と地方分権 −福祉の主役は市町 村ー】(ミネルヴァ書房、1994年)です。 これは、自治体議員、市長、国会議員、福祉現場職員への何十 人ものインタビュー、1000枚以上の写真、10年分のスウェ ーデン現地の新聞検索などから3年がかりで執筆した本で、斉藤 弥生との共著。 「地方分権が進まないと福祉は進まない!」ということを強く、 2年間のスウェーデン留学で感じました。自分で言うのもなんで すが、いい本です。また、1989年初めてスウェーデンに2ヶ 月滞在したとき、痴呆性高齢者向けのグループホームに出会いま した。 住み慣れた地域の5−9人規模のグループホームで痴呆性高齢 者が暮らすのが一番理想的です。この普及が私のライフワークで す。 このグループホームについて、スウェーデンのバルブロ・ベッ ク・フリス博士の著書を、私が近澤貴徳君とともに翻訳した本が、 【スウェーデンのグループホーム物語−ぼけても普通に生きられ るー】(1993年、ふたば書房)です。スウェーデンのグルー プホームのバイブルと呼ばれる本ですが、本屋にはあまり売って いないので、関心のある方はメールで私にご注文ください。 さらに、1995年には前著に続いて【体験ルポ 日本の高齢 者福祉】(岩波新書)を出版。 全国各地の介護の現場ルポとともに、実際、老人病院に寝泊りし た経験、オムツをつけて老人ホームで2泊3日排泄した経験など も書きました。これももう15刷となっています。 さらに、講談社から1995年には【家族を幸せにする老い方】 を出版しました。当時、私は奈良女子大学で専任講師をするかた わら、講演が年に150回くらいで、新聞の連載やテレビ出演も していました。 しかし、評論家では福祉は変えられないと感じ、国会を目指し て政治活動に入りました。1996年の衆議院選挙に力不足で落 選。いまは再度の挑戦を準備しています。このあたりのことは、 私の政治のホームページをご覧下さい。 その後、1999年に【転ばぬ先の介護ハンドブック】(講談 社)を斉藤弥生との共著で出版。 また、鳩山邦夫さんとの共著で【グループホーム入門】(リヨ ン社)を出版。介護保険とグループホームは、ともに私のライフ ワークです。 そして、この3月には3月22日に【グループホームの基礎知 識】(リヨン社)を出版、3月30日には 【図解 介護保険のすべて】(東洋経済新報社、斉藤弥生と共著) を出版します。こうご期待ください。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. このメールマガジンは、このように本を書いたり、講演をした りして、福祉の充実のために人生を賭けている山井和則の通信で す。 介護保険やグループホームなどの学問的なニュースでなく、そ れをよくするにはどう運動することが必要かということが、私の 関心です。 さらに、福祉の充実を目指して「国政に福祉のプロを!」をキ ャッチフレーズに、私は国政を目指して政治活動をいま、してい ます。 「政治は汚いもの」といわれますが、そういって、福祉関係者 が政治から距離を置くから、いつまで経っても福祉に強い国会議 員が生まれないのです。 このメールマガジンを通して、末永く、山井和則が試行錯誤を 重ねながら、福祉をよくするために運動する姿を知って頂ければ 幸いです。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. 私は、soul mate という言葉が好きです。「魂の友」。福祉を 良くしたいという同じ思いを持ったsoul mate にこのマガジンを 通じて、出会えればこんなに嬉しいことはありません。初めての 今回の原稿は少し自己宣伝が過ぎたかもしれませんが、お許しく ださい。 ご意見やご質問、ご感想も、 yamanoi@yamanoi.net まで頂ければ幸いです。 このメールマガジンでは、今後、私が新しい記事やレポートを 書いたり、また、新しいニュースをホームページに更新したとき にご案内したいと思います。頑張りますので、末永くお付き合い ください。 山井和則 拝 |