ゴールドプラン21介護報酬改定について

グループホームの介護報酬25.2万円では、まだまだ足りない!

グループホーム 3200ヶ所では、まだまだ足りない!

 
 
介護報酬改定では、グループホームの介護報酬が、1.6万円あげられ25.2万円になりました。高くなったことはほんの少しですが喜ばしいことです。

 が、まだまだ、不十分です。
 なぜなら、グループホーム運営には、25.2万円では、夜勤体制は出来ず、スタッフの宿直しか組めません。
 痴呆性高齢者には、夜勤が絶対必要です。
 そのためには
28万円が最低条件、必要です。

 また、99年末に厚生省が発表したゴールドプラン21で、注目すべきは、痴呆性グループホームの整備目標が、はじめて示されました。2004年までに全国で3200ヶ所の目標です。

 しかし、現在のまだまだ低いグループホームの介護報酬や、単独型(グループホーム単独の施設)への低い建設補助(民家改造は500万円)では、3200ヶ所に増やすのは至難の業であろう。

 さらに、3200ヶ所でも、全然足りないのです。

 痴呆性高齢者は2004年では、170万人といわれていますから、3200ヶ所では「70人に1人」しか「痴呆ケアの切り札」である「グループホーム」が利用できないのです。

 現在、グループホームは100ヶ所。痴呆性高齢者は160万人「2000人に1人」しか利用できません。
 介護保険では、「幻のグループホーム」なのです。

 住み慣れた地域に1つグループホームが出来れば「ぼけても安心して住み慣れた地域で暮らせる社会」が実現できます。

そのためには、小学校区に1つ、全国に2万5000ヶ所のグループホームが必要です。

 そうすれば痴呆性高齢者の10人の1人が望めばグループホームを利用できます。

 さらに将来的には、痴呆でない虚弱なお年寄りや、身体が不自由なお年寄りもが、利用できるグループホームを、地域に増やす必要があるでしょう。

                   やまのい和則 00/01/19   


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