暁に鳴る鐘の如く響く音色~三線名工「玉城盛善作」の西平開鐘型写~

玉城盛善 八重山黒木 西平開鐘(特製 楠木くり貫き胴) 蛇皮本張 玉城盛善 八重山黒木 西平開鐘(特製 楠木くり貫き胴) 蛇皮本張 玉城盛善 八重山黒木 西平開鐘(特製 楠木くり貫き胴) 蛇皮本張
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名工といわれた玉城盛善作の八重山黒木 西平開鐘型写(にしんだけーじょーうつし)(真壁型)。
本物の西平は沖縄本島の黒木であったと思われるが、この三線には八重山黒木が使われている。問題は材に入っている杢(もく)。
杢とはよく言う木目ではなく模様?と表現すれば良いか・・・杢は、木材の繊維の波打ちが大きい場合に表われる。
波打ちが大きくて虎の模様のような杢が表われている材は、虎目杢(とらめもく)と呼ばれていてバイオリンやギターなどに使われる。
カエデなどの虎目杢は一際美しいが、実は三線ではあまり使用されない。
というのも、杢が出ている=材の繊維の波打ちが大きい=柔らかい材=柔らかい音とされるからで、硬い音を好まれる三線棹には使用しないことが多いのだ。
ところが西平開鐘は、この杢が出ている柔らかい黒木材が使用されていたと言うことだ。つまりは、柔らかい音を追求した三線であるとされる。玉城氏も製作にあたっては杢の入った八重山黒木材を使用されている。
玉城氏は初めて西平開鐘型を図面に起こした職人として知られており、図面を起こす際、許可を得て本物の西平開鐘型三線を借り受け、実際に採寸した。さらに数百点の写真を撮り、細部にわたって忠実に再現している。
開鐘三線は現在の三線と比べると細く、短くなっている。太く長い現在の三線と比べると、繊細かつ穏やかで伸びのある音が特徴といえる。心は本来の西平開鐘型の作りで寝かせてある。心が寝ているとは心の断面が正方形または少し横長の長方形をしている。与那城型などは心が立っており、断面は縦長になっている。寝ている心は柔らかでやさしい音になり、大らかさがある。逆に立っていると力強い音になる。
現代の三線はトゥーイや天などの角はシャープに仕上げるが主流だが、本来の開鐘三線は角が少し丸く面取りがしてある。この違いは塗装技術によるもので、現在の塗装技術なら、角が多少立っていても塗料がのるが、昔の塗装技術では丸くしないと塗料がのらず、面取りをするのが主流だったようだ。そこでこの西平開鐘も、あえて面取りが施している。
また、現在、主流のチャーギやケヤキでつなぎ合わせた胴ではなく、画像でもご案内しているが、楠木をくり貫いたムクの胴になっている。一般的にはチャーギが柔らかでケヤキは硬い音、楠木はこの中間となる。
玉城氏が細部にわたって妥協せず、西平開鐘写しを製作した姿勢は職人としての心意気を強く感じる。図面だけで製作した西平開鐘写しとは一線を画すようにも思う。残念ながら玉城氏は数年前に故人となってしまったが、生前、この三線の材の良さを絶賛されていたようだ。5年先、10年先にどれ位、繊細で伸びのある音を醸しだすか非常に楽しみとも言っておられたようだ。
私個人の感想を言えば100年先、200年先には金銭では計り知れない価値が付き、博物館級の三線となるのではないかとさえ思える。この三線に接していると良い三線とは音の大小ではなく、音の質を問うのだと言うことを改めて考えさせられた。
三線の音色映像もお楽しみいただけるようにしておりますので、ぜひお試しください。

和於屋:長村
 

【西平開鐘(にしんだけーじょー)】
およそ14世紀から15世紀に中国から伝わった三線は、17世紀頃までに改良が 重ねられ、概ね現在の三線のカタチになったとされている。琉球王朝時代に存在した開鐘三線(けーじょーさんしん)は、三線の中でも名器と呼ばれた三線を指すもので、中でも尚王家の5開鐘と呼ばれる5丁の三線が優れた三線であると言われている。 5開鐘とは、盛島(むりしま)、西平(にしんだ)、湧川(わくがー)、熱田(あった)、翁長(おーなが)の5丁とされている。一説には盛島、城(ぐすく)、湧川、西平、アマダンジャとされるが、いずれにしてもこの中に西平開鐘は存在している。西平開鐘は、やはり名器とされた三線なのだ。開鐘とは、明け六つの時、つまり暁に鳴る鐘のことらしく、この鐘の様に音が響いた三線と言うことから「開鐘三線(けーじょーさんしん)」と呼ばれたとか・・

和於屋店長のブログより抜粋

 

三線の仕様
西平開鐘型写真壁型 この型の説明を見る 棹の材質 八重山黒木
皮の張り 蛇皮本張り 塗り スンチ
カラクイ 黒檀 (飾り:牛骨製) 作者 玉城盛善
付属品 水牛製バチ / ウマ(黒檀1・竹1) / 予備弦(3本セット1・女弦1)
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動画や写真でより詳しく三線の魅力をご堪能ください
この三線の音色をぜひ実感してください
玉城盛善 八重山黒木 西平開鐘(特製 楠木くり貫き胴) 蛇皮本張 玉城盛善 八重山黒木 西平開鐘(特製 楠木くり貫き胴) 蛇皮本張
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西平開鐘チーガ(胴)の最大の特徴。丸ノミでチーガの内側を削って音の乱反射 による響きを再現している。胴内部は継ぎ目がありません。楠木のくり貫き胴です。
玉城盛善 八重山黒木 西平開鐘(特製 楠木くり貫き胴) 蛇皮本張
楠木の胴では写真左側の赤い箇所と同じところを面取り(削り加工)しています。赤い箇所を削ることで楠木の胴ではその分だけ蛇皮の面積が増えます。響く蛇皮の面積が増えると、よく鳴る胴になります。
玉城盛善 八重山黒木 西平開鐘(特製 楠木くり貫き胴) 蛇皮本張 玉城盛善 八重山黒木 西平開鐘(特製 楠木くり貫き胴) 蛇皮本張 玉城盛善 八重山黒木 西平開鐘(特製 楠木くり貫き胴) 蛇皮本張
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カラクイの飾りは沖縄県産品としては珍しくなった牛骨製です。
※各写真はクリックすると大きな画像でご覧いただけます

付属品 5点セットが付いています ※水牛製バチは形と色が画像と異なる場合があります。
予備弦3本 女弦1本 水牛製バチ 竹製ウマ 黒檀製ウマ
予備弦3本 女弦1本 水牛製バチ 竹製ウマ 黒檀製ウマ

 
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