はじめに

 悠幻奇譚の元となったのが、グループSNE制作の「妖魔夜行」である。PLは影に生きる「妖怪」をあやつり様々な怪奇事件を引き起こす、人間に仇なす「悪の妖怪」と戦う、というTRPGである。この作品での妖怪は<人の思い>から生まれたモノだとされている。この設定はなかなかうまいと思う。こうすることで古来からの伝統的な妖怪と近代に生まれる妖怪を同じ舞台に立たせることができるからである。しかし、問題もある。先ず第一に、妖怪が人間に対して剰りに存在ステータスが低いことである。第二にグループSNEの公式世界では、神話に於いて主神級の扱いを受ける神でさえもやたらと俗物的な存在となっている点である。もちろん「それがいい」という人もいるだろうが、神話や伝承を好む人間にとっては少々つまらいものである。これを「オカルト病」と呼ぶ輩もいるが、しかし我らの先祖が語り継いできた伝説を「妖しいモノ」としか見ない態度には問題がないだろうか?そこでこの悠幻奇譚は、妖魔夜行に於いてややもすると滑稽な存在となる彼ら「今は滅びし神々」のも焦点を合わせられるように世界を構築した。尚、北欧ネタが多いのは単に制作者達の趣味である。その内日本神話やマヤアステカなどもでてくることだろう