●ついにフレッツADSL

ついにわが家にもフレッツADSLを導入した。私のVAIO-MXはアナログでもたいてい52kbpsでつながっていたし、2回線を同時に使うことはまずないので、ISDNの利便性に疑問を持ち、 ずーっとアナログ回線とテレホーダイの組み合わせでねばってきた。しかし、そう思いながらもまわりの友だちにISDNやフレッツISDNを利用しているひとが多かったので、パソコンに関係した仕事をしている身としては「アナログ回線でインターネット」というのは、少し恥ずかしいような気もしていた。

私の住んでいる市は5月末にフレッツADSL対応を発表したばかりである。5月末にプロバイダから、フレッツADSLに対応してほしいかどうかをたずねるアンケートのメールがきた。そのメールには「やがて光ファイバへ移行する暫定的なしくみであるので、、、」と書いてあり、プロバイダとしてはあまり導入したくないかのような感じだった。フレッツISDNの時は、「いまはまだ考えていない」と返事を書いたが、今回は「ぜひ対応してほしい」と書いた。2週間ほどして、「思ったより希望者が多かったのでフレッツADSLに対応する」とのメールがプロバイダから送られてきた。導入の際は

  • フレッツADSLは25000円/年の年会費とするので、差額を月割で払ってもらうこと。
    (現在は18000円/年)
  • NTTとプロバイダの両方に申し込むこと

と書いてあった。

●導入までのプロセス

5月末

フレッツADSL対象地域になったことを夫に話すと「考えてみる」言った。その日のうちに関係する雑誌を買ったようで、ちゃんと考えてくれていることがうれしかった。

6月12日

友人に、「リビング(地域の新聞)で先週ADSLとモデムのプレゼントキャンペーンの記事をみた」と教えてもらい、さっそくひっぱりだしてきてFAXで応募した。応募対象は「6月22日までにフレッツADSLの申し込みができる方」と書いてあった。

6月20日

夫から携帯電話に「フレッツADSLの手続きをしておいて!」とメールが入った。仕事から家に帰ると、留守番電話に「ADSLモデムが当選しましたので22日までに電話ください」との電話も入っており、夫は当選を知っているわけではないのに、あまりのグッドタイミングにびっくりした。

6月22日

指定されたフリーダイヤルはNTTのフレッツ事務局の番号だった。電話をすると「当選おめでとうございます」とか言ってもらえるのかと思っていたら、「手続きを進めてよろしいですか」と事務的に言われた。やっぱり「応募者全員当選のキャンペーンかしら?」と少しがっかりした。

「タイプ1にしますか、タイプ2にしますか?」と事務的に聞かれた。まったく説明もなく聞かれたので、びっくりしたが、たしかタイプ1が共用だったかなと思って聞き返し、タイプ1を選択した。開通日は「一番早くて7月2日です」と言われたのでその日でOKした。手数料の話、テレホーダイを解約することなど、話は事務的に進み、「接続はさほど難しくありませんがご主人がされますか?」と聞かれ、(私がやるんだい)と思いながら「はい」と答えた。

導入にかかる初期費用および利用料は下記の通りである。

  • 契約料 800円
  • 切替手数料 2800円
  • 利用料 4050円/月(ADSLモデムをレンタルする場合は4600円)

ちなみに解約するときは無料らしい。

常時接続にしたらルーターをいれようと決めていた。うちは木造2階建てで電話の親機は1階、パソコンは2階にある。電話とパソコンはスプリッターにつなぐ必要があるため、同じ部屋に置かなければならない。部屋をまたいでケーブルを引き回すと、ドアがしまらなくなる。そのため少し高いけど、無線ルーターを購入することにした。日経パソコンの記事を参考にしていろいろ調べ、有線と無線の両方に対応しているメルコの「AirStation CATV/xDSLモデル WLAR-L11-L」を購入することにした。ルーターとPCカードのセットで45000円の商品である。VAIOでの動作確認情報を調べて問題ないことを確認し、価格.comに行って最安値のHPから代引きで購入手続きをした。送料1000円、代引き手数料800円がかかり、税込み40782円になった。

そういえば、昨年末に買ったばかりのHUBはこれでいらなくなるんだ。。。光ファイバーケーブルがやってきたら、またこのルーターも使えなくなる?

6月24日

夫が日本橋でノートPC(VAIO)を購入。わが家はこれでVAIOファミリー。私のMXとi-Linkケーブルで簡単にLAN接続できた

6月26日

NTTよりADSLモデムとスプリッターが届いた

6月27日

無線ルーターが届いた

6月28日

フレッツADSLの設定書が「配達記録」郵便で届いた。中身はフレッツ接続用ソフト「フレッツ接続ツール」のCD-ROMとプロバイダ別の接続設定について書いてあった。いままでと違うのは、ユーザー名が、プロバイダで指定されているユーザー名ではなく、ユーザー名@プロバイダの識別名になる。

6月28日

とりあえず、無線ルーターを設置し、LANを組んでみることにした。

  1. 設定用パソコン(うちの場合はVAIO-MX)に無線LANカードを取り付け、ドライバをインストール。(挿すことで自動認識。ドライバは同梱のCD-ROMの指定の場所より)
  2. 設定用パソコンにルーターの設定を行うための「エアステーションマネージャー」をインストール
  3. マニュアルを見ながら、AirStationの設定(設定はブラウザを利用)
  4. 無線LANカードを利用するほかのPC(私のノートと夫のノート)に取り付け、ドライバをインストール。買ったばかりの夫のPCには有線のLANカードのドライバも同時にインストールした。
  5. 3台のPCすべてにAirStationに接続するための「クライアントマネージャー」をインストール。
  6. AirStationの設定をFDを使って各クライアントにコピーする

1階にAirStationをおいても、2階の無線での電波状態は良好だった

6月30日(開通日前日)

設定書をみると、前日にテストできるかのようなことが書いてあったので、インターネットの設定を試みることにした。「NTTのフレッツ接続ツール」をインストールしたが、途中でそれが不要なことに気づき、アンインストールした。ルーターを使って接続する場合は、ルーターに接続情報(プロバイダのDNSサーバーのアドレス、ユーザー名、パスワードを設定し、PPPoE(イーサネットでPPP接続を行う)を使用する)と設定しておけば、クライアントは何もしなくてよいのである。クライアントのPCではTCP/IPの設定に「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」と設定するだけでよい。

ルーターの内側(LAN側)にあるPCにはルーターがプライベートアドレスを自動的に割り当ててくれる。ルーターの外側(WAN側)へ接続するときはルーターがプライベートアドレスをグローバルIPアドレスに変換してくれる。(これをNAT機能という)

●接続成功!

開通日は7月2日午前0時だったが、6月30日の23時頃にはフレッツADSLで接続できた。

子供とよく見ているフラッシュを使ったページへ行ってみた。たぶんファイルの読み込みにかかる時間がこれまでの5〜6分の1ですんだ。やっぱり快適。