四方山話



3.亀の話


最近強く印象に残った、亀のおじさんの話を紹介します。

二年前の夏、近所のメーカーの研究所で、文化祭がありました。
絵画、書、工作などの展示に混じって、一風変わった物の展示が
有りました。
それは亀の入った水槽でした。
その前で飼い主のおじさんが、子供たち相手に説明していました。
私も仲間に入れてもらいました。

外来の箱亀、日本古来の亀、混血種等の説明は大変面白く、知識
の豊富さを感じさせられました。

「このように一日中人に見られると、亀もストレスがたまります。」
おじさんは期間中早く来て、建物の屋上で亀を散歩させているそうです。
おじさんは17種、70匹の亀を飼育しているそうです。
給料の半分は、亀の餌代になるとか。
それは、メロンしか食べないとか、レタスだけといった亀がおり、多くの
種類の餌が必要だからです。
亀達は専門のペットショップから購入しますが、普通の餌を食べない
ものがいます。
メロンしか食べない亀が出てくる訳が分かります。
その時にそのまま何も食べないで、死んでしまう亀もいるそうです。

この日は、他にも見たいものがあったので、その場を離れました。

しかし話があまりに面白かつたので、後日面会し聞かせて頂きました。

亀を飼い始めた動機は、亀は、仏様のお使いだからだそうです。
「イグアナ?知らんな、トカゲは嫌いじゃ。」
軽く一蹴されてしまいました。



仏様のお使いではないIguana





めげないで質問を続けます。
一度見せてください。

休日は家にいない。
今、西国三十六不動を廻っている。
お四国さんは二回廻った。
よってお四国さんの軸を二本持っているそうです。
大変有り難く、欲しがる人が一杯いるそうです。
それはそうです、一周1,400km徒歩で廻っています。

70匹の中に、冬眠する亀がいます。
1/3位でしょうか。
毛布にくるんで押し入れに入れておくそうですが、大変難しくて
死ぬものがでるそうです。
これはやはり、プロにまかせるそうです。(ペットショップ)

インド星亀は、甲羅の長さ1cmあたり1万円だそうです。
箱亀なので、体がすべて甲羅の中に入ります。
甲羅を紐でしばってポケットで運びますが、60日は生きるそうです。
これは密輸の方法でした。

彼は、ワシントン条約は遵守しています。
それと北米産かみつき亀のような狂暴なのは、居ないそうです。
なぜなら子供達がしょっちゅう見に来るからです。

彼にとっての亀は、信仰の延長にいました。
このような動機も有ったのです。
強く印象に残った話でした。
それにしても見たかったです。 (1996.10.23)

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