こんばんわ、 エミリーです☆普段はちょっぴりオツムが足りない、 人を壊してみたい年頃の女子高生だけど、
魔法のステッキをひと振りすればアラ不思議、 バカゲーレビュアーに大・変・身!
(注:ヨダレ氏は最近、 精神的に全方位から追い詰められ気味です) ネタに詰まると別人格を捏造して場をしのぐのは日記系サイトに共通して見られる悪癖ですが、
別人格と言えばペルソナです。 ナイス導入。
女神転生シリーズの外伝として始まり、 今やアトラスのメインタイトルとなった 『ペルソナ』シリーズ。今回は、 その最新作 『ペルソナ2 罰』 のレビュー‥‥
と言うか、 その登場キャラクター周防 克哉 (すおう・かつや) 氏のレビューです。
周防克哉とはいかなる人物かと申しますと、 とりあえずアトラス様のHPのほうにいい画像がなかったので、 こちらのページを参照してください。
((C)土方悠 エニックスの少年ガンガンでヴァルキリー・プロファイルの漫画を連載中。
どうでもいいけど壬生寺にて、 この方が描いた絵馬を目撃したことがあったり)下のほうの、 グラサンをかけた兄貴が克哉氏です。
ちなみに上のほうは、 前作 『罪』 の主人公で、 今作のキーパーソンでもある弟の達哉君。
妹の時代はもう終わりました。 今や世界はお兄ちゃん萌えなのであります。
ゲームの舞台となる珠間瑠市に勤務する刑事である彼は、最初はまるで 『太陽に吠えろ』 から抜け出してきたかのような (愛称は “モミアゲ刑事” を希望)、 ちょっと時代錯誤で硬派なデカとして登場し、 そのままのノリで最後まで行くのかと思いきや、
ゲームが進むにつれて明らかになるその実体は、
天然ボケ、 ブラコン、 そしてモミアゲと三拍子そろいっぱなしのエンドレス・ワルツで、 もはやどこのバカゲーに出しても恥ずかしくない立派なギャグキャラです。
ゲーム中、 敵の悪魔とエンカウントするやいなや、 警察手帳をつきつけて、
「警察だ! 全員そこを動くな!」
(注:相手は悪魔です)「お前ら全員、 現逮(現行犯逮捕)だ!」
(注:実は克哉氏は謹慎処分中です)
その直後、 拳銃を乱射&ペルソナ発動で悪魔をボコボコにする克哉氏。横にいる仲間たちも呆れて何も言いません。
首尾よく悪魔を倒したあとは、
「正当防衛だ。 文句はないな?」
(注:あると思うけど、 )「言い訳なら署で聞こう」
(注:もう死んでます)
などとクールに決めて見せたかと思えば。 たまに、
「悪魔に刑法は適用できるのか‥‥!?」 と真剣に悩んでみたり。
戦闘時以外にも克哉氏は、「あのネコ可愛いなぁ。 ‥‥ん? 僕がネコ好きだと悪いのか?」
とかいきなり言い出してみたり、 実は大の甘党で、 パティシエ(デザート専門の料理人)になるのが夢だったのに弟・達哉のために刑事の道を選び、 こつこつと弟の学費を貯金していたりと、 ステキな兄貴っぷりでファンの心を掴んで離しません。
いや、 私はオープニングの風になびくモミアゲを見た時点ですでにメロメロなんですが。
(見られる人は、 ここのムービー2を参照)
この『ペルソナ』シリーズ、 キャラの立てかたと話の演出がべらぼうに上手いのでついつい見過ごしてしまいますが、 ストーリーの荒唐無稽さでは里見の謎やFF8にも匹敵するハチャメチャぶりです。前作 『罪』 では堂々とゲーム中にアドルフ・ヒトラーを登場させて主人公たちと戦闘までさせ、 あげくのはてにはグランドクロスで地球滅亡というオチでした。
まあ女神転生はこれまで何度も地球を壊しているので、 「Dr.スランプ アラレちゃん」のごとく、 すでに慣れっこになってますけど。
今作でも、 「人々の思念が、 “噂”を媒介にして現実化してしまう」 という特異な事件に見舞われた珠間瑠市を舞台に主人公たちは、
闇の組織の実験のため、 憎悪など負の感情を増幅されて殺人鬼となった人々を救ったり、
「電波電波電波電波電波電波電波電波電波ァ!!」とバイキンマンの声で絶叫する中ボスを倒したり、
出版社に勤務するヒロインが、 自分トコの編集部の住所で他誌の懸賞に応募してみたりと、 数々の不思議事件を解決していくのですが、 例によって克哉氏はゲーム後半にいたるまで、
「バカな! ナンセンスだ!
SFではあるまいし‥‥」
‥‥アンタ、 まだこの世界観に馴染んでなかったんですか。 メインキャラなのに。お願いだからそろそろ慣れてください。 もうゲーム終盤なんだから。
さらに、敵組織が開発した人型戦車メタルギア (ウソ含む) を奪って乗りこんだ達哉に向かって叫ぶセリフは、
「達哉! 中免しか持っていないくせに、
そんなものに乗ったら危ないだろう!」
いや、免許うんぬんの問題ではないと思うんですが。
どうやら克哉氏、 『ふしぎデカ』への道は遠いようです。
ところでアトラス様。言いにくいんですが、 兄弟に「カッちゃん」「タッちゃん」という名を付けるのは
さすがにマズイと思います。