ゆっくり食べて肥満予防

  肥満予防に効く食習慣としてゆっくり食べることがあげられます。
  男性の例をとると、食べる速さが「とても遅い」人のBMI平均値が21.8で体型はやや細身。
  食べる速さが「とても速い」人は平均値で24.4と肥満の手前くらいです。
    

  食べるのが遅い人ほど食物繊維の摂取量が多いという研究結果もあります。
  食物繊維には肥満を予防する作用がある。
  ゆっくり食べる人はおそらく自然に食物繊維の多い食べ物を選んでいるといえます。
   


  食物繊維を多く摂取できるのは野菜と果物、精製度の低い穀物です。
  なかでも穀物は主食で毎日食べる量が多いので特に注目です。
  玄米でなければいけないというわけではありません。
  白米に比較すると胚芽米、五分づきのお米でも食物繊維は多くなります。



  ゆっくり食べるヒント

 
  ・噛む回数を具体的に決める
  「○○回、噛んで食べる」という具体的な数を決めておく。
  最初は20回から始めてみる

  ・一口食べたらはしを置く。

  ・同じおかずばかりを食べずに、汁物、主食、副菜、主菜を一口ずつ、まんべんなく交互に食べる。

  ・野菜やお肉は小さく切らずに大きめに調理する。


  食事を始めてから満腹感をおぼえるまで20~30分かかります。
  よく噛まずに飲み込むように食べると脳にある満腹中枢が「そろそろお腹いっぱいだ」
  という信号を出す前に食べ過ぎてしまうのです。
  最低でも1回の食事に20~30分、かけるようにしたいものです。
  旬の野菜や魚などの美味しさをじっくり味わって食事をし、肥満を予防しましょう。