脳卒中が疑われたら、急いで行動を!

脳卒中は血管が詰まったり、破れたりして脳細胞が死に、
死亡したり、重い障害が残ったりする病気です。
日本人の死因の第3位になっています。
そのなかでも、血管が詰まる脳梗塞が約6割を占めています。
他に動脈のコブが破れて出血するくも膜下出血、
不整脈でできた血栓が起こす脳梗塞などもあります。

脳卒中の治療には、脳の血管に詰まった血の塊である
「血栓」を溶かす薬を使う治療があります。
ただ、これも万能ではなく、脳梗塞を起こしてからの「時間」も回復のカギを握ります。
薬を使えるのは原則として発症後3時間以内とされています。
脳卒中になったら、一刻も早く救急車を呼び、できるだけ早く治療を受けることが大切です。



脳卒中の予防には前兆を見逃さないことが重要です。
脳卒中に似た症状が出ても、24時間以内に自然に回復することがあります。
これを「一過性脳虚血発作」といいます。
この発作は脳卒中の前兆ともいわれています。

一過性脳虚血発作は脳梗塞と同じように脳の動脈に血栓が詰まることで起こります。
ただ、血栓が自然に溶けると症状が短時間で治まります。
しかし、一過性脳虚血性発作を起こした人の
1〜2割の人が3カ月以内に脳梗塞をおこしています。
こういったことから一過性虚血発作は脳梗塞の前兆である可能性が高いといわれるのです。

一過性脳虚血性発作から3カ月以内に脳梗塞を起こした人の3割が
24時間以内に発症しています。すぐに再発予防の治療を始めれば、
脳梗塞は3分の1程度は減らせると考えられています。
脳梗塞のような症状がでれば、短時間で治まったとしても安心せず、
すぐに受診することが重要です。

● 脳卒中の初期症状●

からだの片側がしびれる


足がもつれてあるけない
 
 人の言うことが一時的に理解できない


ものが二重に見える


片目または視界の半分が見えない



  ろれつがまわらない


 

食べ物が一時的に飲み込めない


激しい頭痛