血圧に優しい朝の習慣を心がけましょう


血圧が上昇する「朝」「寒暖差」にご用心
急に朝晩冷え込みを感じるようになりました。
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。
実は血圧も寒暖差には注意が必要。
特に朝方は血圧が不安定になりがちで、気をつけたい時間帯です。

朝の血圧上昇に要注意
血圧には寝てる間に下がり、朝方上昇するというサイクルがあります。
日中の活動に備えて朝方から血圧を高めて血液の循環をよくすることで、
脳や筋肉に栄養素を送り込む働きが身体には備わっているのです。
そのため、普段から血圧が高めの方は、朝により血圧が高い状態になりやすく、
健康な方に比べて血管に与える負担が大きくなることから、
脳卒中や心筋梗塞などの血管事故の引き金となることが少なくありません。
血圧が高めの方にとって血圧が上昇する朝は最も慎重に行動したい時間といえます。

血圧は寒暖差に敏感
また、これからの季節は寒暖差にも注意が必要です。
温かいところから寒いところへ移動すると体温を逃さないよう、
末梢の血管は収縮し血圧は上昇します。
屋内から屋外に出る時はもちろん、屋内でも冷え込みがちな浴室やトイレに入る時は、
急激な温度変化に気をつけたいところです。
特に血圧が上がりやすい朝は、より寒暖差に注意を払いたい時間帯です。
温かい布団を抜けてすぐに窓を開けたりすると、
朝の外の空気に当たったとたん血圧が急上昇ということにもなりかねません。
枕元にすぐ羽織れるものを置いておくなど、寒くなる季節に備えて血圧に優しいひと工夫を心がけてください。


温暖差から身体を守る朝の過ごし方

1. 布団と寝室の温暖差に注意


快適に眠っている時の布団の中の温度は30℃強といわれ、
布団をめくったとたん肌寒さで血圧が上昇することも。
タイマーを朝に合わせて寝室に暖房をかけておくとよいでしょう。
また、寝室と廊下の温度差にも注意。
すぐに羽織れるものを枕元に用意しておきましょう。 
 




2. トイレ、キッチンは要注意ポイント


朝方特に寒くなりがちなトイレやキッチンにも小型のストーブをおいて暖房を。
温熱便座なら十分温まってから腰掛ける、
床の冷えを感じにくくするよう、スリッパや厚手の靴下を履くなどの工夫をしましょう。
 
 


3. 洗顔、朝食の準備には温水を

手や顔が冷水に触れただけでも血圧は上昇します。朝一番の洗顔には温水を。朝食の準備にも冷たい水の使用は控えましょう。