《減塩のおはなし》



  日本人は昔から醤油や味噌、漬物など塩分の多い食品で
  ご飯をたくさん食べるという食生活を続けてきたこともあって
  塩分を摂りすぎるきらいがあります。

 私たちの身体は1日当たり3〜4gの食塩で
 健康的に生活できます。


 天然の食品のほとんどに
 ナトリウムは含まれていて
 1日に摂るこうしたナトリウムの総量は
 1〜2gの食塩に相当します
 (食塩=塩化ナトリウムとは
  塩化とナトリウムが化合したものです)。

 つまり食塩や食塩を含んだ調味料、
 加工食品を全くとらなくても、
 すでに1〜2g相当の食塩を
 摂っていることになります。
 ですから食塩の摂取量を
 1日10〜8gにするには、
 調味料や加工食品から摂る
 食塩の量を8〜6gに抑えることが必要
です。

 現在平均すると日本人は
 1日当たり約13gの食塩をとっています

 1日に8g以下にするということは、
 普通の食事の塩分を約60%に減らす
 
ということです。
 
 




  食事の仕方や調理法をちょっと工夫すれば、
  減塩はけっして難しくはありません。


  まず、調味料の食塩、醤油だけでなく、
  加工食品に含まれる塩分にも気をつけなるべく塩分を控えます。

  次に薄味に慣れることです。
  料理全体を減塩して薄味にすると味気ないものになってしまうので
  おいしく食べる工夫が必要です。

  ・次のようなものを使って味の工夫をしましょう。

  酸味(酢・レモンなど柑橘系の汁)

  香り(ゆず・レモン・青シソなど)

  香味野菜(みょうが・パセリ・セロリなど)

  うまみ(だし・昆布・干しシイタケ・干し貝柱など)

  香辛料(カレー粉・粉山椒など)

 



  ・食生活の工夫

  塩漬けなどの塩辛い食品
  (梅干し・佃煮・塩辛・漬物・塩昆布など)を摂る回数を減らす。

  胡椒・わさび・からし・酢を上手に利用する。

  調理済みの食品には食卓塩や醤油の使用は控える。

  家族全員で減塩を

  調理での醤油の使用は少なめに
  (1滴ずつ出るように作られている醤油さしもおすすめ)




  食品に含まれている食塩目安量

  チャーハン 1人前 4g    
  うどん・そば・ラーメン
  1杯 5g
        →汁を残す2g
 
  味噌汁  1杯   1g  
  塩サケ  1切れ  1.4g