<<骨粗鬆症予防のポイント>>

〜いきいきと豊かな老後をすごすために〜


私達のからだは年をとると色々な変化が起こってきます。

そのなかでも骨はだんだんと粗くなり軽くなっていきます。

しかしそれが生理的な現象の範囲を超えて減りすぎ、
自分の体重を支えきれなくなって、ちょっとした刺激で、
骨折などを起こしやすくなった状態が「骨粗鬆症」です。

これは昔からある病気なのですが、
最近大きな問題になってきたのは、
高齢化社会で特に女性が80,90歳と
長生きできるようになったからでしょう。

いきいきと豊かな老後を過ごすため、
次の項目を参考にして骨粗鬆症の予防に努めましょう。



1.栄養

まずは、カルシウムをたくさん摂りましょう。

カルシウムは体内に吸収されにくいので、吸収を促進させるビタミンDを同時にとりましょう。

《カルシウムを豊富に含んだ食品》

乳製品・・・牛乳・スキムミルク・チーズ・ヨーグルト・アイスクリームなど

大豆製品・豆腐・高野豆腐・大豆・枝豆・納豆・がんもどき・きな粉など

乾物・・・・・切り干し大根・刻み昆布・ひじき・しろいんげん・さくらえび・ちりめんじゃこ・ごまなど

野菜・・・・・・かぶのは・小松菜・大根の葉・京菜・菊菜・つるむらさき・チンゲンサイなど

魚介類・・・・・どじょう・はも・あゆ・わかさぎ・芝えび・しじみ・はまぐり・白魚など

魚介類の加工品・めざし・丸干し・ししゃも・うなぎのかばやき・かつをの味付け缶など

《カルシウムを上手に摂るコツ》

@毎日1本以上の牛乳を飲みましょう。
(カルシウムの目標摂取量は、一日600mg。
200mlの牛乳を飲めば、その1/3がとれます。)

AビタミンDを多く摂りましょう。
(ビタミンDは肝臓で活性化され、吸収されにくいカルシウム吸収を助けます。
いわし、かつお、しいたけ、卵黄、バター、牛乳、レバー、
魚の干物などにビタミンDは含まれます。)

Bリンを摂り過ぎないようにしましょう。
(リンを取りすぎるとカルシウムと結びつき、排泄されてしまいます。
加工食品、インスタント食品などにリンは多く含まれています。)

Cお酒を飲み過ぎないようにしましょう。
(過度なお酒はカルシウムの吸収を防ぎ、ビタミンDの働きを抑えます。)

2.運動

接種したカルシウムを骨に沈着させるには、
適度に運動することが必要です。運動が骨に適度な圧迫力を加えると、
血液中のカルシウムが骨に沈着するのを促進し、骨を強くします。

運動といっても特別な運動をする必要はありません。
一日に800歩程度を目安として散歩をしたり、
ゲートボール程度の軽い運動を毎日続けると、
骨を強くするのに役立ちます。