<<身体によい入浴法>>
〜半身浴のすすめ〜


お風呂といえば、熱いお湯にとっぷり肩までつかるに限る!!
という方が多いかもしれません。

しかし、血圧が高い方や心臓病の方などにはあまりお勧めできません。

なぜかというと、熱いお湯は、交感神経を刺激し、
血管を収縮させ血圧を上げてしまうからです。

また肩までお湯につかると水圧がかかり、
肺や心臓の運動に負担をかけてしまいます。

そこでお勧めするのが半身浴です。

ぬるめのお湯にゆっくりつかる半身浴は、
心臓の負担がすくなく十分な入浴効果をあげられる入浴法です。

今回はその方法と、利点を説明します。



《半身浴の方法》

1.お湯の温度はぬるめに設定しましょう。

あまり高温だと長時間はいっていられず、身体が十分温まる前にのぼせてしまいます。
秋は39〜40度くらいが適温ですが、自分の体温に合わせて
「ぬるいかな」と感じるくらいの熱さなら大丈夫です。

2.お湯の位置はみぞおちあたりまでにしましょう

水圧による、肺や心臓への負担が軽減します。

3.湯船に浸かっている時間は、20分程度を目安にしましょう。

そのころには、じんわりと汗をかいているはずです。
最初は汗がでにくくても、続けていくうちに、汗が出るようになってきます。
入浴前に水分をとっておくのも良いでしょう。
もしのぼせてしまって20分もはいっていられないようなら、
5分でも10分でもけっこうです。
自分に無理のない時間からはじめてください。



《入浴後のケア》

1.足を冷やさない

お風呂から出たら、身体の隅々までよくタオルでふき、
身体がまだ温かいうちに下着や部屋着を着込みましょう。
特に冷えやすい人は、この時点でくつしたをかさねばきするとよいでしょう。

2.水分の補給をする

長時間入浴する半身浴では、汗などで身体の水分を思った以上に失います。
入浴前だけでなく、お風呂上りにも必ず水分を補給しましょう。
お茶など温かい飲み物でも、普通の水でもけっこうです。

ただし、冷蔵庫から出したての飲み物の温度は4〜5度と低く、
そのままでは新たな冷えの原因になります。
身体に良い水の温度は、井戸水と同じ、14〜15度といわれています。
冷蔵庫に入れておいた飲み物は、入浴前にあらかじめ庫外にだしておきましょう。

3.マッサージ&ストレッチ

入浴後は、身体の筋肉がやわらかくなっているので、マッサージには最適の状態です。
日ごろこりを感じている部分や、おして気持ちの良い部分をもんだり、叩いたりして刺激しましょう。

同様に入浴後のストレッチも効果大です。
前屈や首まわしなど気になる部分だけでも簡単にストレッチで伸ばしましょう。
ポイントはのばすときに息を吐くこと。
痛くない程度に15〜30秒筋肉を伸ばしてください。