<<インフルエンザの予防接種>>

インフルエンザウィルスにたいしては、予防接種が有効です。
そのシーズン用のワクチンを接種しておけば、かなりの確立で回避できます。
もしもかかったとしても軽症で済みます。

これまでのところ、高齢者の肺炎や、乳幼児の脳炎脳症など、
重い合併症にかかられた方や、亡くなられた方の中で、
ワクチン接種を受けられた方は、ほとんどおられません。
高齢者の場合インフルエンザに感染すると、
肺炎をはじめとする重篤な合併症を引き起こすケースがしばしば見られます。

高齢者のインフルエンザによる致死率は若年層の5倍にものぼるといわれています。

つまりインフルエンザは死の危険性を持った疾患なのです。
特に体の抵抗力が十分でない乳幼児や、高齢者といった人達は、
ワクチンの予防接種をうけたほうがよいでしょう。

インフルエンザの予防接種Q&A


Q.予防接種を受けるときの注意は?

予防接種は弱毒化されたワクチンを体内の注射し、
軽い感染を起こして、抗体をつくります。
できるだけ体調を整えてワクチン接種を受け、
接種を受けた当日はできるだけ安静にしておくことをおすすめします。

Q.インフルエンザの予防接種をしても風邪はひくの?

本来風邪とインフルエンザのウィルスは異なります。
風邪を引き起こす病原体は、ほかにもたくさんあります。
インフルエンザウィルス以外のウィルスによって、風邪をひく可能性はあります。
しかしそれらはインフルエンザのように重篤な症状はでないでしょう。



Q.インフルエンザの予防接種は毎年受けないといけないの?

インフルエンザウィルスには、A型、B型、C型の3タイプがあります。
大流行を起こすのは、この中のA型ウィルスで、これはたびたび変異を起こします。
このため、せっかくできた免疫が次の年には役に立たず、
これが原因で毎年のようにインフルエンザが大流行するのです。
ですから、毎年そのシーズン用のワクチンを接種しなければ、予防にならないのです。


Q.流行が差し迫った場合はしない方がいいの?

時間が無いので接種はしないということではなく、
1回だけでもすれば、その人の過去の免疫記憶を呼び起こし、
約10日後には、抗体の立ち上がりがみとめられるのでする意味はあります。