Q1.お薬の飲む時間の「食前」や「食後」は食事をしてどれくらいのことをいうのですか?
食べる直前や食べた直後だと忘れず飲めるのですが、それではいけませんか?
A.食前とは食事をする直前から食事の約30分前を示します。
薬を飲むことによって食事による胃や腸への影響を緩和したり、
あるいは血糖など食事による生理的変化にさせるために
食前の服用という指示が出ることがあります。
また、食後とは食事の直後から食事の約30分後くらいを示します。
空腹時に服用すると胃を刺激する薬があるためこのような指示が出ることがあります。
どちらも厳密な時間の指示がない限り、食事の直前や直後に服用しても問題はありません。Q2.お薬を飲むのは水や白湯でなければいけないのでしょうか?
A.薬にもよりますが、お茶やジュース、牛乳などでお薬を一緒に飲むと、
その中に含まれるタンニン酸やカルシウムが薬の成分と結合したり
分解したりして吸収を悪くするケースもありますので避けたほうがよいでしょう。Q3.お医者さんでもらってる薬とサプリメントの類を一緒に飲んでもよいでしょうか?
A.サプリメントの種類にもよりますので、
サプリメントを飲まれる方はお薬を出してもらっている先生に相談してから飲むようにしましょう。Q4.朝食後1回の薬を飲み忘れたとき、お昼に飲んでもいいですか?
A.血圧の薬など、朝食後1回が一日1回の服用の目安になってるときは
飲み忘れたことを気づいた時点で服用していただいてかまいません。Q5.血圧の薬は一度服用すると一生やめられないと聞きますがどうですか?
A.薬を飲まなくても血圧が高くなくなれば飲まなくていいようになります。
血圧の薬は血圧を下げておくための薬で高血圧症を治す薬ではありません。
したがって高血圧症が治っていなければ、薬を飲んで効いている間は
血圧は下がっていますがやめるとまたもとに戻ります。
しかし生活習慣が改善することによって血圧が下がって
飲まなくてもいいようになる人や、軽い薬に変えられる人もいます。
Q6.どのくらいの血圧になれば血圧の薬はやめられますか?
A.高血圧と診断されるのは上の血圧が140、下の血圧が90以上の時です。
血圧の薬を飲まなくてもこれより低い値が安定して続けばやめることができるでしょう。
しかし、血圧は一日のうちはもちろんのこと季節や環境、体調によっても変動します。
おうちで計っている方も自分で判断せず必ず医師に相談してからお薬は中止するようにしてください。Q7.鎮痛剤は何時間くらい空けて飲むのが適当ですか?
A.鎮痛剤の作用時間によって空ける時間は変わってきます。
痛み止めや解熱剤、発作止めなどの頓服の薬は効かなかったときや
症状の治まったときいつまで飲むか等服用指示をよく聞いておきましょう。Q8.何種類もの薬を一度に飲んで大丈夫なのでしょうか?
A.病院で風邪薬をもらうと何種類も飲まなければいけなかったり、
複数の病気のある人は本当にたくさんの種類の薬を
飲まなければいけなかったりしますが、
これらはそれぞれ効かすところが違うためにおこることです。
ひとつの医療機関だけでなく複数の医療機関にかかられている方も
こういったことは感じられると思います。
複数の医療機関で薬をもらった時は、
それぞれの医療機関でよそからもらってる薬を見せて重なったり
飲み合わせが悪かったりしないか診てもらいましょう。Q9.お薬を飲んで気分が悪くなったり発疹が出たときはどうすればいいでしょう?
A.お薬の副作用らしきものが出たときは
次の回はお薬を飲むのをやめてできるだけ早く医師に相談しましょう。
症状が変わってきたのか、その薬の副作用なのかどうかを
確かめなければいけません。勝手にやめてほっておくと
病状が進行してしまうことがありますので気をつけましょう。Q10.長い間血圧の薬を飲んでいます。
今のところ不具合はないのですが副作用などは大丈夫なんでしょうか?
A.お薬にはどんな薬にでも副作用があります。
長いこと飲んでいるから大丈夫ということはありません。
症状がなくても3〜4ヵ月に一度は検査を受けて
肝臓や腎臓に負担がかかっていないか、高脂血症の方などは
お薬がちゃんと効いているかもみていく必要があります。
副作用の早期発見のためにも長期にわたってお薬を飲まれている方は
定期的に検査を受けられることをお勧めします。
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