伝統の技と心に培われた京雛の世界。その華麗な姿は、決して一朝一夕にして出来上がる物ではありません。

古都京都の風土に生き、悠久の歳月を守りぬく伝統工芸士。

その熟練した職人の手を通して初めて京雛は、類希なる工芸美を見せることができるのです。

数千にも及ぶ工程を経て京雛は完成します。

正にそれは、古都一千二百年の技の集大成と言っても過言ではありません。

愛娘の成長を願いそっと手にするとき、伝わってくる奥深いぬくもり。

それが京雛なのです……。

1.生地の選択

西陣織の金襴や帯地の中から、
京都にふさわしい柄と品質のものを選び抜きます。

2.胴と手足

和紙で巻いた、わら胴と桐の彫刻の上から幾重にも胡粉(貝がらの粉)を塗った手足を用意します。

3.束帯衣装と姫の胴

お殿さまの衣装(束帯様式)とお姫さまの胴に袴をはかせた状態。各種の寸法はこの時点で決定されます。

4.衣装の着せつけ

お姫さまの胴に衣装を着せた状態です。今まで別々に製作された衣装と胴がこの時点で一体となります。




5.完成品

最後に「かいな祈り」という腕の振りをつける作業をします。そして全体的な仕上がりのまとめをしてこのような作品として完成します。