「市町村合併」

宇治市では、城陽市・宇治田原町・井手町との2市2町による合併へ向け本格的議論が始まろうとしています。
  前回の合併論議の際には、2002年10月(京都市以南7市町の組合せによる検討)住民アンケートを実施し、同年12月に「宇城久・綴喜地域合併・将来構 想案」を策定されています。その中には合併後の新しい市のイメージとして夫々組合せ毎に、(1)新市の将来像、(2)都市づくりの基本理念、(3)都市構 造、(4)都市づくりの基本方針、(5)財政見通し、がまとめられています。

 しかし最も重要な「新市の将来像」については、具体性に欠け合併後のまちの姿をイメージ出来ません。 
 前回、私は建築士として景観やまちづくりに関心が有っても、合併については「うじ」の名前が残れば良い程度の認識でした。
しかし、今回は市会議員として自らの信念の下、公の場で市民の代弁者として発言する事が求められています。

  本来合併は、少子高齢社会や環境の問題、また多様化・高度化と共に広域化する行政課題に適格に対応するための手段のひとつとして行なうものであり、行政効 率性を人口規模だけで論じる事はナンセンスです。合併後のまちづくり・将来像を提示したうえで、短期・中期・長期の目標を設定し、検証する必要がありま す。検証後、新しいまちづくりが困難であると判断されたら合併すべきではありません。
 繰り返しますが、合併は新しいまちづくりへの“手段”であり“目的”では決してありません。
 
 現在4首長間で本年4月に任意協議会を設置することは確認されています。そのような状況の中、市長は様々な場で合併に対する想いを語られていますが「まちづくり」や「新市の将来像」を具体的な形として市民と共有することは出来ていません。
 今後、徹底した情報公開により議論を深め、市民の合意形成過程を重視しつつ合併することが基本(民主党政策INDEX2005)です。

 私にも未だ皆さまに伝えられる「新市の将来像」は見えていませんが、国と地方の関係は1999年の地方分権一括法成立によりそれまでの主従の関係から法的には対等・協力の関係に変わりました、しかし今の政府では実のある改革が出来ないことは明白です。
 地方からこの国の在り方を変えるという気概をもって、子ども達に誇れる『宇治のまちづくり』に取り組みたいと考えています。