『まちづくりへの想い』

私 が「まちづくり」に関心を持った原点は、神戸市須磨区に住んでいた時に被災した95.1.17阪神・淡路大震災です。建物が次々に壊れ、燃えていく様を、 映像で、また実際にこの眼で見て、建築関係者として何も出来ない無力さ、責任の重大さを痛切に感じました。すぐに、復興に向け、住民、行政、ボランティ ア、企業など多くの方が一体となり動き出しました。その輪の中に自分も入り、継続的に何か役に立つ事はないかと模索しました。しかし、いつしか関係者間の 思いにズレが発生し、バラバラになってしまったように感じました。

この経験で、強く感じたことが2点あります。

ボ ランティアの重要性と、まちづくりには住民が参加しなくてはならないということです。

仕事柄、いろんな街で暮ら してみる事が好きで、引越しを繰り返してきたのですが、この震災を契機に老人福祉のテーマでは有りませんが、「終のすみか」を真剣に捜しました。そこで思 い出したのが、一時期暮らした伏見区の桃山南団地から眺めていた宇治川と一体に見える宇治の街でした。

それから 宇治に暮らして8年目になります。宇治に生まれ育った方と違った視点から宇治を見ることが出来ます、感じる事ができます。

平 成10年、偶然本を借りに行った東宇治コミセンで、宇治市市民まちづくり会議の委員募集を知り、応募論文を提出し、運良く委員に選ばれました。

一 年間まちづくり会議の委員として勉強させていただいた事を感謝すると同時に、まちづくりの基本は小学校校区単位ではないか、まちづくりは地域から始めなく てはいけないという思いを抱くにいたりました。そして、その中心は小学校であり、子ども達であるとの思いから育友会に積極的に参加するようになりました。 それまで、仕事人間で全く家庭を顧みなかったのですから、昔からの知人に言わすと信じられない、未だに冗談だと思っているようです。

  私が過去そうだったように、まちづくりに積極的でない方は、たくさん居られます。でもそれでは、寂しすぎます。

会 社で、社会で、素晴らしい活躍をされておられる方が、たくさん居られます。その人達にとって宇治は寝に帰る場所だけであってはいけません。そんな方々の目 を宇治のまちづくりに向けていただく事ができたら、宇治のまちを、自信持って21世紀を担う子ども達に、バトンタッチできるようなまちにできるのです。

遠 い昔の先人達から大事に育て残してくれた、この素晴らしい宇治のまちを我々の世代が壊してしまうのでなく、より良いまちにして伝えていかなくてはなりませ ん。これは我々が絶対に守らなくてはいけない大人の義務です。

『 何かおかしい、それがはじまりです 』

教 育、福祉、環境、この他にも現在問題となっている多くの課題は、独りが強いリーダーシップを発揮して解決できるテーマではありません。

一 人一人が、「何かおかしい?」と疑問を持ち、当事者として問題を認識する事が不可欠です。

我々の周りには新聞、 テレビ、インターネットなど一方的にたくさんの情報流れてきます。

その中で何が正しくて、何が本当に必要なの か、自らが判断するのは難しいと思います。

正しい情報を皆様にいち早くお知らせし、一緒に考えていく、これが議 員の役割のひとつだと考えます。

また、忘れてはならない事が、限られた税金(血税)を、いかに市民が納得できる 使い方をするのか真剣に考えていくことです。市民一人ひとりが宇治市の経営者であるという自覚をもって市政に参加するべきです。どうすれば「最小の費用 で、最大の効果」を得ることができるのか。今までのシステムがうまく機能していないのであれば、実現するためのシステム改革を行います。

時 代を見据え、流されて行くのではなく自らで流れを作る勇気を持たなければなりません。

「何かおかしい?」疑問に 思うことが、すべてのはじまりです。

みんなで一緒に、まちづくりを始めましょう。

 【 まちづくりは人づくり  教育編 】

今、 教育改革という名のもとに、子ども達を取り巻く環境が大きく変わっています。「時間的なゆとり」、「精神的なゆとり」をうたい文句に学校週5日制が本年度 より完全実施されました、家庭や学校運営に対しての影響は想像以上でした。

当然、子ども達の生活、学力にも大き な変化をもたらしています。

十分な検証が必要ですが、マスコミが行なった世論調査によると授業数減による(約3 割削減)学力低下が指摘されています。文部科学省の見解とは違いますが、常識的に考えて授業数が減って学力が下がらないはずがありません。

残 念ながら親が関心のあるのは自分の子どもの学力です。日本という単位での子どもの学力には関心がありません。

こ こに大きな問題があります。

子どもの学力を上げたいので有れば、学習塾に行かせなさい。お金を使いなさい。お金 が無ければ、諦めなさいということになりかねません。

現実的な論議として、教師の労働環境を考えると元通りの授 業数に戻すのは困難です。では、どうするか、選択肢はいくつもありません。

1)授業の質を上げる。学校・教師の 評価を行なう必要があります。

2)土曜に補習授業を行なう。教師の人件費増の問題があります。

3) 一クラスの児童数を減らす。教師の人件費増の問題があります。

どれを選択するか、正しい情報を入手し議論を行な う事が前提です

また、上記の問題にも関係するのですが、学校週5日制に伴い、小学校校区での「子どもの居場所づ くり」が課題になっています。

21世紀を地域の時代とするならば、いままでの既成の組織で居場所づくりを行うの ではなく、きっかけは必要ですが自然発生的に人が集まり、組織が形成され、最終的にはNPO法人によって誰もが自由に得意分野で、また興味がある分野で参 加し、関わりをもって「子どもの居場所」が運営できる事が理想であると考えます。

こうなって始めて、地域で子ど も達を育てているといえます。大人にとっても子ども達から刺激を受ける事により、年齢に関係なく学ぶことができます。

夢 は無限に広がって行きます。

その他、宇治市の学校建築は、課題だらけです。

災 害時安全な拠点になりうるのか、バリアーフリー化、トイレの問題、等。

お年よりや体にハンデのある人は、招待さ れても気軽に訪れることができない施設が今の学校です。
 
 【 まちづくりは人づくり  福祉編 】

福 祉は、老人福祉だけではありません。

ノーマライゼーション、この言葉に凝縮されていると考えています。

い ろんな解釈ができますが、私は、「ひとをひととして接する」という意味に解釈しています。人間は、生まれてから死ぬまで、尊厳のもとに接し、共に生きる社 会こそノーマルであると考えます。

性別や生まれた場所、国籍の違い等、自分と違う点を捜しては差別・区別する。 痴呆になったら人間ではないとモノのように扱う。こんなことはごめんです。人間は、違うのがあたりまえです。違いを認めることが始まりです。

誤 解を恐れずに言います、私は今、目の前で困っている人、苦しんでいる人を助けたいのです。時間を掛け、遠いところまで見渡し、一番困っているのは誰か比較 してから助けるのでなく、また平均して少しずつ助けるのでなく、目の前で手をさしのべてくれるのを待っている人を助けずにはおられません。

  日本で、福祉という言葉が使われるようになったのは、それほど昔からではありません。そのせいか、他人の今より自分の明日という言葉もあります。

私 は、自分だけが大切だというそんな言葉を信じていません。

日本に福祉という言葉が無かったのは、必要なかったか らだと信じています。家族や特定の人に負担を掛けるのでなく、地域のみんなで支えあってきたからそんな言葉は必要なかったのだと信じています。

私 の尊敬する衆議院議員の山井和則さんが、小学校区に一つグループホームを造る為の努力を長年続けておられます。多くの方の努力により宇治市には、いくつか のグループホームが建設されました。しかし、近隣住民の理解が得られず建設を断念せざるを得なかったという話しもいくつか聞いております。

そ こで私が提唱したいのは、小学校の敷地の中にグループホームをなどの福祉施設を作る事です。少子化・核家族化により、子ども達はお年寄りと接する機会が非 常に減っています。近くにいれば自然に交流が生まれます。そうすれば年齢を重ねるという事がどういうものか理解できるようになります。法律的に難しい問題 がある事は承知しています。しかし難しいから後回しにするのではなく、良いことは実行するという決意を持って努力する必要があります。

ま た、忘れてならないのが痴呆予防の推進です。すでに、熱心に研究・啓蒙活動を行なっているグループもあります。宇治市が近隣自治体に先駆けグループホーム を作り研究したように、今度は痴呆予防について現場で研究・実践する必要があります。

この痴呆予防方法が確立さ れたら、私の目指す「最小の費用で最大の効果」が可能となるのです。

 【 まちづくりは人づくり  環境 】

こ れほど深刻な問題はありません、現状を知れば知るほど、悲観的な気持ちになってしまいます。

オゾン層破壊、地球 温暖化、森林破壊、土壌汚染、水質汚染、他にも問題は無数にあります。

人が幸せに暮らすには、安心・安全・安定 が不可欠です。

宇治で生まれ育った方は、自分が生まれた時代を思い出してください。今と比較してみてください。 道路も舗装され、ほとんどの家庭には車も有り、とても便利になっているのではないでしょうか。

その便利さを得る ために日本人が生活するのに消費するエネルギーは、1日約80,000kcalです。昭和初期(9,450kcal/人・日)の9.5倍で、現在の中国 (15,500kcal/人・日)の5倍以上です。

最近、メダカやホタルを見られましたか?

最 近、夏は以前の夏より暑くないですか?

原因は、はっきりしています。

皆 さん分かっておられると思います。

一時期ダイオキシンの問題をマスコミが取り上げていましたが、最近聞かなくな りました。解決したのでしょうか?

環境問題を解決する為には、一人ひとりが自分のライフスタイルを見直して、で きることから始める必要があります。一人一人が気付いて始めれば環境と健康にやさしい街づくりが実現できると信じています。

私 は、宇治市・日本・地球の現状(事実)を皆様にお伝えし、一緒に話し合い、行動し、環境都市(エコ・シティ)宇治と言われるようにしたいと思っています。
京 都市内の学校で、校庭の芝生化に取り組んでいるところが有ります、教室の温度が下がったとか埃が減って、洗濯の回数が少なくなったと聞いております。宇治 市でも是非校庭の芝生化に取り組みたいと思います。